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黒豆を煮ながら大伯母を想う

新年あけましておめでとうございます!
昨年はオーストラリアでの年越し。
緑溢れる広い敷地のウッドデッキでいろんな国の人とワイン飲みながらの年越しも良かったのですが、
醤油味のおせちと家族や親戚で過ごす年越しもやはりいいですねー

おせちといえば、私が産まれる頃から同居していた大伯母が
毎年昔ながらの凝ったおせちを作ってくれました。

年末2、3日前から、干し椎茸を丁寧に戻し、田作りの煮干しの下ごしらえや煮しめ、だし巻き、寿の絵柄の入った蒲鉾を買ってきたり、餅をついたりと。

ボロボロになった土井勝先生の料理本をみながら、下ごしらえの方法や作り方を教えてくれたり、手伝ったりしたものです。

今年は友人のお父さんが作った黒豆を煮てみました。
レシピは土井勝先生の息子さん土井 善晴先生のレシピ
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暖かい煮汁に乾燥した黒豆を投入して友人宅の忘年会に行き、次の日帰ってきてから煮出し、後半のレシピを見ると、、、



弱火で8時間。。。。


8時間!!



夕方の実家行きに間に合わないぜ!!


すいません、(口コミみて)圧力鍋で20分にしました。。


でも柔らかくツヤツヤでできました!!
(帰ってから残りを1時間ほど弱火で煮たらさらに美味しくなりました。8時間煮たらさぞかしうまいだろうと。。実際大伯母の黒豆は見た目も味もどこよりもうまかった!)

このレシピのミソは錆びた釘を入れて煮るということ。

子供ながらに錆びた釘を食品に入れることがとても興味深く、印象的なレシピでした。

明治生まれの大伯母は行事ごとにとても熱心で、掃除も気にせず節分は家中で豆をまき、いわしの頭と柊を玄関に飾る、ひな祭りではゆで卵に食紅で顔を描いて雛飾りのお寿司を作ってくれたりしてくれました。

両親がほとんど家にいない家庭でしたが、
大伯母のおかげで、手料理の暖かさや季節ごとの行事を大切さを知ることができました。


黒豆を見るたびに一緒に台所に立った記憶が蘇ってきます。
by maigorock | 2016-01-01 13:38 | 日々
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