ワタクシ的美術史 予備校大学時代

芸術というものは生物のように進化し生き続けています。
ギリシャ、ローマ時代の彫刻がルネッサンス時代に発掘されました。
d0128883_22124854.jpg

ギリシャ時代では神と人間は同じ立場だったので、とてもリアルな人間像を神として彫刻していました。
神と人間は別物としていたルネッサンス以前のヨーロッパでは、
この彫刻の発見は衝撃的なもので今まで神しか描いていなかった絵画や彫刻に人間が登場してきます。
よりリアルに描く研究もなされ、空気遠近法やパースなどの技法も編み出されました。
芸術は様々な影響を受けて、新たな進化をしていき絶滅することもなく今も生き続けています。

芸術と伝統技術と違う点では一代限りということ。
いくら尊敬している師匠がいても同じ表現はしず、新たな表現を模索するのです。
ロダンを尊敬し、工房で働いていた時期もある抽象彫刻の第一人者、ブランクーシ
d0128883_22165999.jpg

アトリエには未発表のロダンの模刻が無数にあったそうです。
伊藤若冲も掛け軸を1000本も模写したのち、当時としては奇抜な画法を編み出しました。

いつも時代に疑問を投げかけ、新しい表現に挑む芸術はロック魂炸裂なのです。

高校3年生、予備校時代に見た日本画家田中一村
d0128883_2224511.jpg
はリアルな描写から湧き出る不思議な世界観がたまらない作家です。
彼は人好き合いが悪く、天才と言われながらも画壇を出て、ほとんど絵も売らず、ただひたすら奄美大島で描き続けていました。

東京のワタリウム美術館にヴォルフガング・ライプの回顧展を一人で行った時、
当時は画集がとんでもなくある美術館で、平積みしてあった写真集に釘づけになったのです。
「タラサ」「キッズ」の作者で前科者のラリークラーク
d0128883_22174563.jpg

おっさんのラリークラークがただひたすら少年を取り続けているだけの写真集ですが、
内容はショッキングでまあ、ここでは話せませんが、、
とにかく、構図や色合いがロードムービーのようで、私のツボはまりまくりで8000円もする写真集を即買いして帰ってきたのであります。
1度作品展があり、観に行ったのですが、写真1枚16万で売ってて本気で買うか悩んだ10代最後の年。。。。
ローンでもいいから買えば良かったと今でも後悔しとります。

予備校では彫刻科にいたので、彫刻をよく見ていました。
ロダンの油絵のようなリズミカルでとろけるような彫刻
d0128883_2218954.jpg
、男も女もむきむきなミケランジェロ
d0128883_22195371.jpg
、馬と仲良しマリーニさん
d0128883_22182898.jpg
、哲学的で神経質なジャコメッティー
d0128883_22184396.jpg
、時代に翻弄された日系アメリカ人の心情が無の境地を思わせるイサムノグチ、晩年ちえこー!と叫んでいたらしい高村光太郎、どこかユーモアが漂うヘンリームーア、オシャレです木彫の船越桂、、、、、、
好きな彫刻家は多々いますが、実際作るとなると難しいのなんの。。
なんとか1浪して大学に入りますが、クラブやライブに行きまくる日々と彫刻界の哲学的な考えや時間のかかる作業にギャップを感じながらの大学生活。

在学中は思いつくままパフォーマンスや作品展を開くも教授からは学生が発表すること自体却下。
芸術は芸術界しかわからないような難解でコンセプチャルなものになっていき、素直に感動できなくなっていきました。
反対にそのころ90年代初頭は村上隆や奈良さんが浮上し、macが登場、新しいジャンルの音楽やデザインが氾濫し、日本のインディーズブランドも多くなってきました。
アメリカ西海岸からのグラフティーやストリートカルチャーはとても面白く魅力的なものばかり。
そして私は大学卒業と同時に美術から遠のいていくのです。

長文になちゃったのでつづづづくづく。
[PR]
by maigorock | 2014-01-13 10:11 | artについて | Trackback | Comments(0)
トラックバックURL : https://maigorock.exblog.jp/tb/20209394
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
<< 水彩画の白あれこれ 明けまして新月 >>