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ワタクシ的美術史

美術史を知ると今の美術がどうしてこのようになっているのか解るのですが、
全体の美術史ではなく、私の中での美術史を紹介します。

名画の記憶といえば、小学校3.4年の時にみたカレンダーのクロード・モネ(1840-1926)。
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印象派の代表で19世紀フランスで活躍した画家です。
空をいろいろな色で塗っていて、ああ、空はいろいろな色で塗っても良いのだと思ったのでした。
ルネッサンスからリアルを追求して来たヨーロッパでは、
200年程前から徐々に抽象画の幕開けが始まっていたのです。

初めて行った展覧会はシャガール(1887-1985)
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空を飛ぶ馬、鶏、強烈な横顔、自由がいっぱいの絵に感化され、空想で描く楽しさを教えてもらいました。高校の卒業制作で描いた油絵にはこの影響が色濃く残っています。
モネ誕生から40年でこの進化。
20世紀から美術史のジャンルは急速に多種多様になっていきました。
20世紀前半、様々な国の画家がパリに集まり、新しい表現方法を人生をかけて描く画家がたくさん出てきました。
モジリアーニ、ルソー,ユトリロ、パスキン、レオナールド・フジタなどなど。。
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エコール・ド・パリの時代。
第一次世界大戦もあり、政治が不安定の中、安住の地をさまよってパリのモンマルトルに集まってきたのでした。不安定な構図、暗い色が多いのはそのせいかもしれません。
この頃の画家はアルコール中毒、こじれた不倫関係、喧嘩さわぎなどだめだめな人間性の画家も多いのですが、絵はとても高貴なオーラを放ち、今でも私たちを想像の世界に引き込み、楽しませてくれます。

どこか秀でていれば、人間的に少しやっかいでもいいのではないか?
光だけ、正しい行いだけではつまらない。
マイペース、自分の世界を追求する。
闇の部分もかかえながら、前に進み、みんなに新しい衝撃をあたえる。
そんなお手本を見せてくれる作家がたくさんいました。
もっといろいろな生き方で生きていいんだと再確認できます。

中学にはいると絵画興味は一旦失せ、姉が愛読していた「宝島」の影響でサブカルチャーにどっぷりはまります。
そのころのイギリスのカルチャーはとても最先端で、
音楽、ファッション、映像とわくわくしながら観ていました。
映像では、デレク・ジャーマン、ケン・ラッセル、テリーギリアム、キューブリック。。。
名古屋自体サブカルチャー色が濃い街なので、マニアックな古本、映画館がたくさんあり、足しげく通いました。
漫画は当時宝島で連載していたしりあがり寿、内田春菊
音楽は兄の影響でザ・スミス、デペッシュモード、エコバニなどなど。
演劇も親に連れられてボードビルショー、ワハハ本舗をよく観に行っていたので、幼なじみのきよちゃん以外、まったく同級生とは話があわない中学時代でした。

高校は美術科に入り、授業で美術史があったので、一通り流れはわかりましたが、あの宗教色が強いヨーロッパのルネッサンス、バロック、ゴシック、ロマンなどの絵画、版画にはまったく興味がわきませんでした。黒くてくどいく、堅苦しい絵にしか見えません。実際王様やパトロンのいう通りに描かなくてはいけなかったり、宗教上の問題で少しでも変わった絵を描けば避難や迫害をうける時代の雰囲気が絵からにじみ出ていたのかもしれませんね。

それに比べて日本の美術はとても自由です。
鎌倉時代の仏像の形相は怖いようだけど、コミカルにも見えるし、人体の表現もダイナミックで人間とは違う神様の動きが感じられます。
戦国時代の兜など奇抜な物が多いし、茶の湯で使われた道具等はもう抽象画や現代彫刻にも匹敵します。
俵屋宗達の動物画は大胆な表現で描かれているし、伊藤若冲晩年の「鳥獣花木図屏風」のゆるキャラ祭り、曽我蕭白のデフォルメ。たまりません。

そのころはヨーロッパではなくアメリカンポップアートも好きでした。アンディウォーホール、デビッットホックニー、キースヘディング、ジャスパー・ジョーンズ、イブクライン。。
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色合い描かれているモチーフが新鮮で堅苦しくないのがいいですね。

高校の後半は現代アートの展覧会がたくさん開催していました。
赤瀬川原平のハイドレットセンター、荒川周作、宮島達男、島をピンクで囲んだクリスト、ミルクストーンのヴォルフガング・ライプ、、、
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どれも常識を覆すアートばかり。
観るだけでなく、空間全体に作品があり、作品に触れ体感するアート、まったく意味がわからないけど、なんか心地よい。

しかし、学校ではアカデミックな授業。どうやって空間全て表現するのか解らない。
まだまだ私には描くので精一杯。
いろいろな影響を受け、いろいろな描き方を試して、
とにかく、思いついた事を描き続ける毎日はとても楽しく充実していました。


長くなりそうなので、つづく。つづくのか?
by maigorock | 2013-12-09 15:36 | artについて
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