LION ART SCHOOLでは油絵もやっています。
油絵の魅力としては、発色のよい色合い。気持ちのよい塗り心地、重厚感があります。
完成までに時間はかかりますが、深みのある色合いはアクリルにはだせません。
油絵は透過性があるので、下に塗った色も見えなくなってしまったとしても、
必ず上の絵の具に影響があります。
油絵には乾性油が混じっているので、乾燥しても水分と違って、油の粒の隙間があります。
そこに光があったたり、下の色が透けたりして深みのある色がでるそうです。
では、
最初に油絵をする場合、下絵は何色で描いたらよいでしょう?
慣れないうちは、色の影響が少なく、乾燥の早い茶系の油絵、
ローアンバー、バーントシェンナ、イエローオーカーなどがおすすめです。
絵の具には必ず、溶き油を入れましょう。
油絵の具だけだと、ひび割れたり、はがれたりするからです。
絵の具や、描く段階によっても使う溶き油は違います。
詳しくは絵画教室で〜
下記の2点はどちらも茶系の色で下絵を描いています。
上の色もきれいにのってますね。
慣れてきたら、色々な色で下絵を描いてみましょう。
こちらは生徒さんの女性誌写真からの模写です。
4回(8時間)で描き上げました。
この生徒さんは最後までイメージした色合いを保ちながらとても集中して描いていました。
油絵の良さが出てますね。
こちらも生徒作品。女性誌のイラストを模写。
6回(12時間)で完成。
森の色合いが美しいですね。リスの体の色の混ざり具合もいい感じ。
油絵はすぐ乾かないので、隣の色と混ざりながら塗っていきます。
その微妙な色合いが見ていてあきません。
今は印刷や写真でお手軽に絵をみれますが、
ぜひ、油絵の実物を見てください。
作者の筆跡から感じ取れるものがたくさんあります。