高校、大学と美術史を習っていますが、大人になってからも美術史をかじってみたりしてます。
歴史もわかるとアートわかりやすくなるかな?
美術史は奥深いので、私が知ってる範囲の情報、情熱、情緒おりまぜ、ご提供。
世界最古の発見されている洞窟壁画は、
フランスにあるショーヴェ洞窟壁画で、約3万2000年以前に描かれました。
もっと以前から描いていたかもしれませんが、気候に左右されない洞窟の中の絵しか残ってないので、これが私たちが見る事のできる最古の絵かもしれません。
この壁画は
「忘れ去られた夢の記憶」というDVDで見る事ができます。
私もまだ見ていませんが、見たい!
オダギリジョーがナレーションよっ!おすぎですっ!
さてさて、昔だから稚拙だとはかぎりません。
旧石器時代後期にあたる3万2千年前は、石器の技術も高度になり、
動物の骨で釣り針なんかも巧みに作っております。
洞窟に描かれたのは、雨風を防ぐため、そこを住居にしていたからでしょう。
主な食料の動物と体を張りながらの狩猟。
そりゃあよくよく見ていたことでしょう。
体の構造も熟知。動物の本質も見抜いていたでしょう。
檻越しや、写真から見て描く現代より、より、リアリティーがあるのではないでしょうか?
描いたのはホモサピエンス。
このころにはネアンデルタール人は絶滅しております。
(現代人はホモサピエンスとネアンデルタール人の混血だという説もあります。)
ネアンデルタール人はとても知的で体も大きく、
6万年まえには死者を埋葬し花を手向けていたそうな。
ネアンデルタール人だったらどんな絵を描いていたのでしょう。
原始芸術は宗教,呪術的な意味合いがあると言われていますが、
私は毎日見てる動物達を親しみを込めてただ描きたかったのではないかと考えます。
見たこと感じたことを記録したい、表現したい気持ちは
手が自由になったころから始まったのですね。