基礎コースの中で模写をする授業があります。
気に入った絵を真似て描いてみる。
どういうふうに作者が描いているとか
構図はどうなっているとか
このころの時代背景とか
誰に影響うけたとか
などなど私がうんちくなど話ながら、描いてもらいます。
なかなか自分だけの描き方なんてできない
それのきっかけになればいいなと
どんな作家でも誰かの影響をうけて、そこから抜け出し、自分だけのオリジナルな世界を描いている。
気になった作家の時代背景や心情なんかわかれば、もっと興味もって描けるのではないか
私のはじめての模写は中学生の時。
安井曾太郎描いたな 大胆な筆使いと構図が印象的。油絵って塗りたくるんだ〜と思った
次はフェルメールの青いターバンの女
とにかくキレイな女の子に描けるか?
布のひだってけっこう複雑ってことを覚えてる。
今回はルノアール
印象派の巨匠ですねぇ〜
生徒さんには人気の作家です。
柔らかい色合いと優しい表情がいいからかな?
透明水彩4時間目
まだ途中ですが、ルノアールらしいやわらかで肉感的な感じがよく出てます。
このころの作家さんはいろんな色を下地に加えています。
特に肌の色。
よくみると紫や緑、黄色なんか使った上に肌色を塗り、透明感を出しています。
化粧するとき下地に緑やらピンクいれると透明感が増す。あれと一緒です。
肌色だからって肌色しか塗らないと浅い色合いやポップになります。
最近はそれが主流ですけどね。
重ねて出る美しい色ってあるんです。
そして印象派。輪郭線がほぼありません。
でもシメるところはシメる。背景を使って。
さあ、どこでしょう?
ルノアールさんは何を一番伝えたかったのか?
どこに感動したのか?
どうしてこの少女を描きたかったのか?
考えながら想像すると絵が生き生きしてきます。
生徒さんは最初ただぼんやりと白い肌しか見えなかったのが、だんだん紫や緑が見えてきたと言って面白がってやってました。
よかった
見えないものが見えてくる楽しさ
ありますね。