今月は木炭デッサンを中心に授業をしています。
鉛筆より一気に色も付き、明暗もハッキリしています。
手を使って描いたりもするのでより直接的です。
太さや堅さを替えれば大きなものから細かいものまで描く事ができます。
今回は描くことによってより空間を感じる見方を勉強します。
そして手を使うことによって画材や紙の感覚をより直接的に感じて見てください。
■用意するもの■
描画用木炭
ガーゼ
練り消し
芯抜き
フキサチーフ
木炭用画用紙
あれば、、、
食パン
さっぴつ
木炭用画用紙は少し高いですが、木炭がよくのり丈夫なので、最初は使ってみるといいかも
ガーゼはこすって木炭を定着させたりします。
なんども洗ってくたくたのほうが使いやすいです。
練り消しで消したり、白い部分を抜いたりします。
昔は食パンでした。食パンだとおおまかに消したり、練って細かい部分も消したり色々できるのですが、大きな絵でないかぎりそこまで使わないので、練り消しで充分だとおもいます。
まずは「芯抜き」で木炭も芯を抜きます。
中心部分は粉になっているので抜かないと描いている途中で粉が出てきたりして画面が汚れたりします。
この芯を抜く作業がけっこうじみでおもしろいです。
次にモティーフを見ながらクロッキー気分で描きましょう。
一番明るい所と一番暗いところを基準に暗いところはガガガと大胆に塗っていいです。
ある程度かいたら一度ガーゼでこすります。
暗いところに色を定着させるためです。
こするときは軽くガーゼを持ち、空間の方向に動かします。
空間の方向?って話なんですけど、
私達のまわりには空間が存在します。
顔の左右の空間もよくみると微妙にちがいます。
あごから鎖骨をよく見てください。
肩と顔が平行な人はあまりいません。
左右の隙間が違っています。
その空間の違いでその人の雰囲気がでるのです。
顔のパーツだけでその人の特長がでるわけではありません。
もたっとした空間
スコーンと抜けた空間
小さな空間
物と物の間には空間が存在します。
そこをよく見てください。
その空間の向きに沿ってガーゼを動かす。
次に色はどこまで暗くできるのか?
明るい色はどこまでなのかトーンの確認です。
消しては描き、消しては描きます。
自分のなっとくのいく色になるまですったもんだしましょう。
形を間違えても気にしないでください。
木炭は上からすぐに直せます。
間違えた線も利用しましょう。
このことは絵の具でも応用出来ます。
特に油絵やアクリル絵の具では下地の色が重要になります。
何度もやり直せる気持ちを練習しましょう
つづく
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