新年度を向かえ、美大に行こうと思っている人もでてくるかと思う。
自分も浪人して入ったのだけど、あのころは学校の名前だけしか考えていなく、現役で補欠合格した美大を蹴って、浪人してしまうプライドだけ高い馬鹿なやつだった。 どうしてかというと、高校も美術科だったので、もう教授に教わる事等無い、ただ制作場所が欲しい、東京行きたい!と思ったから。 高校の先生は本当に何も教えてくれず(もしくは私が全く聞いていなかった。。)、自由にさせるのが指導だったので、先生というのはただ監督だけなのかと。 それは大きな間違いです。 大学教授は選ばないとあなたの才能まで潰しかねない。 私は国公立というだけで決めてしまいましたが、教授の指導はまとが外れてるし、◯展会員のお偉い先生の息子の同級生にはへこへこするし、作品つまらないし、将来どうやって作家として行きて行くかまったく教えてくれない。芸術家とは大学教授になってなんとか会に入って会員になって偉くなって。。。ってことしか見せてくれない。 私たち一人一人の才能をみて伸ばそうとしない創造力が欠けた岩みたいな人達だった。 これを見て将来芸術の道を行ってみようとわくわくするのか? アート自体、音楽と違って、師匠と弟子の関係が稀薄なので、あんまりピンとこないかもしれないけど、美大出身者の1割にも満たない人しか活動してない現状をみると、教授の影響も多いにあると考えられる。 10代の瑞々しい感覚を美大に入るために白黒のデッサンの毎日に潰し、やっと入ったら才能云々よりもただ基本を学べしかいわない。 だいたいなんの基本の事を言っているのだろう?何百年前のヨーロッパの技法を これくらい上手くできるよーを自慢することでしかないと思う。 真摯に描き続けていけば自分なりの基本は学べる。 それと平行に自分だけの創造していかなくては大学を出て本当の芸術活動をするとき何が残っているのか? ウイーン芸術家のフンデルトワッサーは光と影は苦手といっている。ただ色彩を描いているんだと。 物を写す力は人それぞれ。見ないと描けない人もいれば、見ない方が描ける人もいる。色彩感覚が優れている人もいれば、生まれもって立体感覚が優れている人もいる。 そこを見てあげれる教授がいる学校を選んで欲しい。 どうやってそこがわかるか?その教授の作品や文章や講演会などあったらぜひ見て欲しい。 特に何気ない言葉は重要だ。何気ない言葉にその人なりがでている。 教授は教えるのではなく、生徒のいいところを引き出すプロデューサーにならなくてはならない。 愛知芸術大学の油絵科の教授だった櫃田伸也さんは奈良美智、森北伸、杉戸洋さんらを見いだした先生だ。おもしろいことにこの3人は油絵科ではない。他にも沢山の作家を世界に送り出している。 奈良さんは何を作るか試行錯誤したときに、櫃田伸也さんが1枚の落書きを見て「これいいね。」といってくれたのが始まり。 森北さんは彫刻科出身で予備校時代唯一私を褒めてくれて、この人がいる大学はいるのもいいかもと入ったけど、森北さん自体教授からは全くみとめられず、大学院も落とされた。でも櫃田伸也さんは才能を認めて、伸ばしてくれたのだ。杉戸さんもそう。日本画科ではまったく認められてなかった。 何人もの生徒を育てた教授もいれば、才能を見極められず、潰して行く教授もいる。 みんなそれぞれ才能がある。でもどんな言葉も突っぱねる程の自信はない。 大事に育ててくれる環境が大事なのだ。 自分の未来のアート活動の為にもじっくり教授を選んで欲しい。 今はアートをするには美大に行かなくては思っているかもしれないが、 美大に入って終わりじゃない。出た後の方が長いのだ。
by maigorock
| 2014-03-28 10:19
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