最近立てた一軒家。なんかかっこよくない。
軽い感じていうか、味気ない。無機質と思ったら、
外壁ははめ込み式のプラスチック系なんだそうな。
姉家族が家を建てるというので、外壁のショールームへ。
姉は建築が大好きなのに、急に決まった話なので予算がない。いろいろ断念している。
自然素材で建てたかったが、
地震があると漆喰は壁ごとはがれる。
タイルは落ちて危ない。
木の外壁はメンテが大変だし、木自体が値上がりしているなどなど建築屋からいろいろ言われ、
はめ込み式のプラスチック系にしようと見に来たのだ。
石のような壁
塗り壁のような壁
木のような壁
タイルはったような壁。。。。まーみんな本物をマネした偽物の壁です。
こどもの安全とかね、予算とかね考えるとこうなるのかーって感じだけど、んんんんー
どうーなんですかね。
なにが一番いやかというと、継ぎ目!
3m幅が限界だそうで、継ぎ目がシーリングでとめてある。
母と私と姉で継ぎ目が,,,継ぎ目が、、、、とぶつぶつ言いながらショールームを練り歩く。
そしてあの外壁とならんでやな感じなのが、ぼっこり壁から飛び出したアルミの窓枠!
不格好でやだわー
あれが本当にいやだと姉に言うと
外側に出せばはめ込み式になりこれもまた安くなるそうな。ぬー
なにそれ。ダサクなれって教育?
今の建築は中の部屋はオシャレにしてるかもしれないけど、
外観ももっと美意識を高めるべきじゃないのかな。
便利、安価ばっかで無くす物も多いはず。
まず、職人さんが育たない。左官屋さんも鉄加工の職人さんも塗装屋さんもいらないのだ。
それにプラスチックの外壁は強固かもしんないけど、自然に帰らない。
私の高校は1938年竣工のレンガ作りで、廊下はアーチで正面玄関を入ると大理石の螺旋階段がある素敵な建物だった。
通気口には花の模様の格子があり、職人さんの手仕事が伝わってきた。
窓は太い鉄枠で重かったし、すきま風で凄く寒かったけど、大好きな建物だった。
本物の素材に触れていた私たちが
安価で偽物の素材ばかりで建てた建物しか住ませれない、見せられないって悲しい事だ。
日本は7件に1件が空き家だそうだ。
そして地震の元に古い建築はどんどん壊されている。
建物を壊せば沢山のゴミがでる。
どこに捨てるのだろうか?
阪神大震災で残ったある木造建築の一軒家は毎年ペンキを塗っていたそうな。
メンテナンス次第で家は丈夫になるのではないかなぁ。